もっと自転車活用を!
皆さんは普段から自転車を利用していますか?
近年、住民の身体活動向上や環境改善を目的に、徒歩や自転車で移動する「アクティブな移動(active travel)」が諸外国で推進されています。運動する時間のない人も、通学・通勤時を運動時間とすることで健康増進にもつながるため、徒歩や自転車で移動できるアクティブな街づくりも欧州を中心に各国・都市で進められているそうです。
例えば、フランスはツールドフランスの開催国ですが、サイクリングはスポーツとして捉えられており、移動手段としての自転車シェア率はわずか3%しかありません。こうした現状を変えるべく、自転車道の整備や盗難対策、自転車通勤者への金銭的なインセンティブ(報奨金など)を実施し、2024年までに自転車による移動を3倍の9%に増やすことを目指しています。
実は日本でも自転車活用の取組みが行われていることをご存知ですか?
2017年に「自転車活用推進法」という新しい法律が施行されました。
その中では、自転車専用道路の整備や交通安全教育など14項目が重点施策として挙げられ、国全体で自転車活用を進めていく動きがでてきています。
自転車活用のメリットとして
・自転車は二酸化炭素を排出しないので環境にやさしい移動手段であり、 健康づくり にも役立つ
・災害時において機動的であり、車などが利用できない際の有効な移動手段になる
・過度な自動車への依存を減らし交通混雑の緩和に役立つ
といったことが考えられます。
しかし、その反面「乗る側の心構え」という課題もあります。
自転車は、車に比べると軽量でスピードもさほど出ていないため、人身事故を起こしてもそこまで重症なケースになることは多くありません。しかし、転倒して重度の後遺症が残ってしまったケースや、最悪の場合亡くなったケースもあります。
自転車は身近な交通手段として幅広い年齢層に利用されています。一人ひとりが交通ルールやマナーを守り、安全で快適な自転車ライフを楽しみましょう!